54歳、フラッグフットボールを体験してきた。

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アメフトを20年見てきた。

ルールも、戦術も、ポジションの役割も。気づけばかなり深く理解していた。

でも、ボールを持って走ったことは一度もなかった。

54歳になって初めて、「プレーする側」になった。


なぜ始めようと思ったか

きっかけは、フラッグフットボールが2028年ロサンゼルス五輪の正式競技になるというニュースだった。

20年見てきたスポーツが、オリンピック種目になる。それを知ったとき、ふと思った。

「観客席から出てみようか」

54歳で、ゼロから。遅すぎるだろうか、と少し迷った。でも、「遅い」と思い続けたら一生やらないと気づいた。

体験できる場所を調べて、町田市のSUPER FREAKSに連絡を取った。


体験当日

参加者の雰囲気

集まったのは約10人。年齢層は20〜40代が中心だった。

54歳の自分が、おそらく最年長だった。

「場違いかな」と思ったのは最初だけ。みんな普通に接してくれた。


まずウォームアップ

最初は柔軟体操とウォームアップから。

「さすがに身体が動かなくなってるな」と思いながら動いた。20年ぶりに本気で走る準備をした気がした。


キャッチの技術を丁寧に教わった

フラッグフットボールで初心者がまず覚えることは、「投げ方」ではなく「キャッチの仕方」だと教わった。

考えてみれば当然だ。QB(クォーターバック)は1人。レシーバーは複数いる。まずキャッチができないと、ゲームに参加できない。

教わった基本は2つ。

胸より上に来たボール
両手の親指と人差し指で三角(ダイヤモンド)を作り、その三角の中心でボールを受ける。

胸より下に来たボール
両手の小指を合わせてポケットを作り、下からすくい上げるようにキャッチする。

頭で理解するのは簡単だった。

でも、実際に動きながらやると、最初はなかなかうまくいかなかった。ボールが来る方向を見ながら、手の形を意識して、走りながら止まる。やることが多い。

何度か繰り返すうちに、少しずつ感覚がつかめてきた。

ただ、慣れないうちはキャッチの形が崩れることがある。手の形が間違ったまま受けると、突き指をする。実際に私もやった。タックルはなくても、こういう小さなケガはある。正しいフォームを身につける理由がここにある。

私は野球経験者だったので、ボールをキャッチする感覚がある程度残っていた。球技でボールを受ける動き方は、スポーツが違っても共通している部分があるようだ。野球・バスケ・バレーなど、何かボールを扱ったことがある人は、最初の壁を越えやすいかもしれない。


ゲームへ

練習を経て、実際のゲーム形式へ。

プレーヤーは「決められた動き」を走る。たとえば「まっすぐ5歩進んで、右斜めに8歩」という具合に。走り終わったらQB(クォーターバック)の方を向く。これをアメフト用語で「ルート(route)」という。

マークが外れてフリーになれたとき、QBがパスを投げてくれる。キャッチできたら、そのままフラッグを取られるまで相手をかわしながら前へ進む。

楽しかった。そしてきつかった。

全力で走り、止まり、また走る。思っていた以上に身体を使う。「きつい」と感じながらも、不思議と止まりたいとは思わなかった。

フラッグフットボールはタックルがない。ボールを持った相手の腰についたフラッグ(ひも)を取れば止まれる。体の接触がないので、安心してプレーに集中できる。50代が「怪我が怖い」と感じる理由の多くは、ここで消える。


アメフト20年の知識は役に立ったか

正直、最初はあまり関係ないと思っていた。見るのとやるのは別物だから。

でも、プレーしているうちに、少しずつわかってきた。

ルートを走りながら、「次はここにパスが来る」という感覚が少しわかった。20年間、テレビ越しにQBとレシーバーの動きを見てきた。その記憶が、自分がプレーする側になって初めて意味を持った。

「ここでスクリーンパスが来そうだ」「このフォーメーションはランが来る」そういう読みが、自然と頭に浮かぶ。

体は素人。でも、頭の中の地図は20年分ある。

それが少しでも活きる瞬間があった。それが、思いのほか嬉しかった。


実際にかかった費用

– 体験参加費:無料
– 交通費:実費
– 飲食代:実費
– 道具・ウェア:不要(手ぶらでOK)

初回体験は無料。手ぶらで行けた。「とりあえず行ってみる」のハードルは低い。


参加方法

メールで担当者に事前申し込みが必要。当日いきなり行く形式ではないので、まず連絡から。

公式サイト:https://www.superfreaks.jp/


まとめ

54歳で初めてフラッグフットボールをプレーした。

きつかった。楽しかった。続けたいと思った。

「始めるのに遅すぎる年齢はない」という言葉を、身体で理解した一日だった。

同世代で興味がある方は、まず無料体験から動いてみてほしい。考えてから動くより、動いてから考える方が早い。

次回は、実際のルールと「アメフト知識がどこで活きるか」をもう少し掘り下げて書きます。


体験日:2026年5月17日 / 投稿日:2026年6月
この記事に掲載の情報は体験時点のものです。最新情報はSUPER FREAKS公式サイトをご確認ください。

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